9月の勉強会
9月29日スタッフ一同で市民公開講座「長野県における新型コロナ感染症のがん医療への影響~コロナ禍でもがん検診を~」信州大学 信州がんセンター長 小泉知展先生の講演をお聞きいたしました。
以前より長野県はがん診療拠点病院を中心としたがん対策のおかげで「75歳までの死亡率比較」で全国で10年間以上最下位のデータを拝見しておりました。これは現在問題になっている医療費にたいしてもがん治療の高額医療費の削減にもおそらく全国でトップレベルの貢献をしているのだろうと推測されます。ただ急に舞い込んできたコロナ禍での緊急事態宣言の不要不急の外出の制限で、検診率が下がり登録数の低下を招いたのは検診そのものが個人レベルでは不要不急の範囲に入ってしまっているのが露呈された結果ではないかと思います。特に長野県の中でも中央から離れた地方地区の検診の低さが物語っているのは、一概には言えませんが医療機関では限界が早いに合わせ国県市町村のがん検診の重要さの呼びかけがまだまだ不十分なのではないかと思います。乳がんの場合、全国でも早期発見率が劇的に上がり生存期間が延びているのは女性の方々のがんに対する危機感を非常に高く持っていらっしゃるのが功を奏しているのだと思います。比べて胃がんや大腸がんなどの原因の一つの喫煙や飲酒などを考えてみると男性の率が高く、男性の方に叱られますが「検診は面倒くさい。俺は大丈夫だ」などと男性の危機感が少ないのではないかと思います。コロナより「がん」の方が怖いのですが・・・・・。今回の一般向けの講義では男女比較のデータはありませんでしたが、ぜひそういう角度からのデータも一度お話をお聞きしたいと思いました。