25年8月 お盆ですね。

お盆は昭和生まれの私の感覚では8月13日~16日の4日間にご先祖様を自宅に迎い入れ供養するというイメージが強いのですが、何の疑問も持たず「うらぼん」と言っておりました。どういう意味なのか今更と思いましたが、調べますと「盂蘭盆」という仏教用語らしいです。仏教の話は長くなりますので割愛いたします。日本では家族や一族が集まり、ご先祖や故人を供養する行事として定着しています。昔は朝廷の行事だったらしいのですが、鎌倉幕府の成り立ちの戦などで多くの人が亡くなり、その供養する風習が定着したらしいです。江戸時代では僧侶が家々を回って「お経」をあげるようになり、これが「虚無僧(コムソウ)」の始まりと言われています。 さて会社では一般的に夏休みを兼ねお盆休みに入ります。この期間を利用し、故郷に帰省する方、旅行に行く方、ご自宅で過ごす方、様々な過ごし方があると思います。供養の仕方も地域で色々な形があると思いますので、ここも割愛いたします。供養も大変大事なのですが、それ以上に大事なのが、昔からお盆を挟み注意しなければいけないことを教えられてきました。昔は外出時は大変日差しが強いので帽子をかぶり「日射病」に注意するように言われておりましたが、今は水分補給などで「熱中症」に注意するように言われています。 そしてお盆を過ぎた川や海は水難事故の確率が高くなります。これは①科学的に8月は台風などで高波が発生しやすくなります。またクラゲの発生時期と重なり海水浴は要注意とされてきました。そしてお盆頃から水温が下がり始める「土用波(どようなみ)」と呼ばれる突然の大波が発生したり、川も水温が一気に下がり、様々なリスクが高くなります。②世俗的には、この時期は、あの世からご先祖様が帰って来られ、丁寧にお迎えすべき時期であるため、海や川へ遊びに行くという行為を戒めるために「お盆の海や川に入ると霊に連れていかれる」「川に引き込まれる」という言い伝えが広まったのではないかと思います。まもなく関西万博も終盤に来ています。パビリオンの中とリングの下以外はあまり日影のない環境です。また今年は各地でも例年にない暑さが記録されています。充分に対策をして事故のないよう夏休みを楽しんで頂きたいと思います。