25年9月 敬老の日とお彼岸です。

9月に入り、日中はまだ暑い日が続きますが、早朝は何となく涼しさが感じられるようになってきました。ただこの気温の変化で体調を崩す場合もありますので、くれぐれも窓の開閉や扇風機などの機器には注意をして下さい。
9月と言えば何を連想しますでしょうか。私は敬老の日とお彼岸を連想いたします。お盆にご先祖様をお迎えした後に改めてお墓参りをする秋分の日の前後がお彼岸です。2025年は23日が秋分の日ですのでその前後の3日間をあわせた7日間で「9月20〜26日」になります。日本の仏教で秋分の日とは、昼と夜がほぼ同じ長さになる日のことで、お彼岸とは、三途の川を渡った悟りの世界である「あの世」を指します。お彼岸のときには「暗いあの世」と「明るいこの世」が最も通じやすくなると考えられたことからお墓参りなどをするようになったようです。これは日本独特の考え方で、一方では定かではありませんが聖徳太子が大阪の四天王寺の中に悲田院を建立した日が9月15日だという説もあります。悲田院とは現在で言う老人ホームです。
そのお彼岸の前に来る9月の第三月曜日(今年はたまたま9月15日が敬老の日です)が「老人を敬愛し長寿を祝う日」として「敬老の日」が設けられています。(以前は毎年9月15日でしたがハッピーマンデー制度が適用され第三月曜日に変更になりました。現在の9月15日は「老人の日」として設定されています)。人生の大先輩に感謝し敬い、長寿を祝う「敬老の日」。その過ごし方は人それぞれだと思います。おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に住んでいる方もそうでない方も自分なりに過ごし方を考え、その気持ちが「敬老」だと思います。どちらかがお亡くなりになっている場合や両方がお亡くなりになった方へも生前にお好きだった食べ物や花をお贈りすれば、天国のおじいちゃんやおばあちゃんも、きっと喜んでくれることだと思います。その後に来るお彼岸でさらに先輩方であるご先祖様に、お盆に来ていただいた「感謝と敬う気持ち」を持つことが、これからの自分自身や家族の将来への道標になることと私は信じています。みなさんも、素敵な敬老の日をお過ごしください。