24年5月 賑わうこどもの日

昨年の5月はコロナの規制が緩和されて初めての大型連休で、松本市にもたくさんの観光客に来ていただきました。しかしまだまだ以前の賑わいが戻って来始めたというイメージでしたが、今年は松本駅~大名町~千歳橋~松本城にもたくさんの方々の笑顔を見ることが出来ます。さて昨年は鯉のぼりの先頭の吹き流しの意味をお話いたしましたが今年は端午の節句についてお話しますね。5月は古くから中国では季節の変わり目(体調が追いつかない)と雨期の始まりで病気にかかりやすい月と考えられておりました。そこで菖蒲を煎じて飲んだり、菖蒲を漬けた酒を飲んだりしていたそうです。古代日本においても田植えの時期に女性が神社などで体を清める「五月忌み」という行事があったそうです。それが飛鳥時代に邪気払いと五月忌みが融合して、女性が菖蒲で邪気を払いようになったのが「菖蒲の節句」になり、これが「端午の節句」になりました。そして武士の力が強固なものとなった鎌倉時代に「菖蒲」は皆さんのご想像通り「菖蒲」から「尚武(武道・軍事などが男子にとっては大切なもの)」と考え、男児の成長を願うようになりました。以前3月のひな祭りでもお公家さんが桃の節句の前後に幼い女の子が「ひいな(ひな)遊び」と言う人形を使って遊んでいたとお話をしましたが、こちらも鎌倉時代のお武家さんの屋敷で、5月頃になると雨期対策の為に鎧兜の風通しをしていた習慣が、鎧や兜は身を守るという事から「子どもがすくすくと育ちますように」として端午の節句に結びついたと言われています。やがて江戸時代には端午の節句に鎧兜を飾り「男児の厄払いと成長」を祈願する文化として公式行事になり現代まで続いています。 

話は変わりますが、円安も拍車をかけ訪日客が増えマスコミでは「日本人はマナーが良く、おもてなし精神が豊富で海外では評価が高い」とか言われております。我が国では昔からすべての季節の行事に「争いのない平和な国を求め、お子達が健やかに成長し出世するよう」にと気持ちを込めて願って来たものばかりです。これらの日本人の良い面としてのDNAが今も脈々と受け継がており、すべての国の人達とも幸せなりますようにと願いを込めながら生きている姿が海外の人達の目に映っているのだと思います。政治では日本人の悪い面が出て不安定な与党に対して野党が攻勢をかけております。議員さん達はお互いに1歩先の話で争っており将来を見据えている方たちの姿が見えてきません。海外で評価されている良い面をさらに拡大していただき、政治、経済ともに安定した日本を作り上げ支えていってほしいと「切に切に」お願いするばかりです。

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