26年7月 岩牡蠣

7月に入り本格的な夏を迎えます。毎年のパターンと言えば、早めの台風がいくつか発生し各地で猛威を振るい去った後、空の雲がなくなり日差しが強烈に降り注ぐようになります。昔も今も「夏野菜でスタミナを・・」なんて言っておりますが、野菜も暑さで不作になり、また値段が高騰したりする事を考えますとゾッといたします。話は変わりますが、6月に当社主催の勉強会を実施いたしました。胃腸の話で「牡蠣」の話題になりました。私も以前は牡蠣を食していましたが、激しい嘔吐と下痢を経験してからは、美味しそうなのですがトラウマで手が出なくなりました。先生の話ですとシーズン初めは食べてもほぼ問題はないようですが一度流行しだすと汚物を海に流し、牡蠣がその汚水を体内にため込みますので流行は止めることが出来ないので食するのはやめましょうという事でした。英語で「r 」の付かない月は食べてはいけないと言われています。「 May, June, July, August」いわゆる5月6月7月8月です。欧米では「オイスターバー」があちこちにあり、生牡蠣にレモンをかけてワインやウイスキーで楽しむ習慣があります。実はこのオイスターバーは20世紀初めに日本からワシントン州に「真牡蠣」が輸出され品種改良され、太平洋戦争が始まるまでの41年間で定着したものです。実は欧米人は3cm~4cmほどの大きさの別品種の牡蠣に慣れており、日本の真牡蠣のように大きなグロテスクさには抵抗があり売れなかったため、小さくて肉厚に改良された「シカメガキ」という品種が食されています。この牡蠣(真牡蠣を含めて)の旬が1月~3月であり5月頃からは海水温が上がり産卵の準備に入るため海の養分(汚水も含めて)を体内に貯めこんでいきます。そして夏場に産卵した後はやせ細り、蓄積した汚染物質のみが体内に残り食中毒のリスクが高まります。別の種類で「岩牡蠣」があります。日本ではおなじみですが欧米ではあまり食べられません。食中毒で話題になるのはこちらです。旬は4月から8月であり、真牡蠣は夏に一気に産卵するのに対して、岩牡蠣は3年くらいかけ殻が大きくなるまでたっぷり太ってから時間をかけ産卵いたします。そのため夏場でもしっかり身も太り栄養分をたっぷり含んでクリーミーな味なので海のミルクとも言われています。運が悪ければ暖かい海水で増えた菌もたっぷりと含まれています。冒頭にもお話いたしましたが、シーズン初めは食べてもほぼ問題ないと思いますが月を追うごとに汚物などが海に流れ込みますので食さないことをお勧めいたします。ここ最近の全国平均気温ニュースを聞いていますと恐らく松本市でも37℃近くまで上がるのではないでしょうか。我々預かり知らぬ流通でも何が起こるかわかりません。体調を整え、牡蠣に限らず食中毒は最も体調が崩れる疾患です。特に御高齢の方は気を付けていただきたく、また牡蠣に関係なく日中の気温上昇時はクーラーをかけるなど十分に暑さ対策をし、この夏を乗り切っていただきたいと思います。

